イーサリアムとは?

スマートコントラクトと DeFi の基盤、ETH の基礎を解説

読了時間: 15 分
2025 年版

💡この記事のポイント

  • イーサリアムの本質:アプリケーションが動くブロックチェーン基盤を理解できます
  • ビットコインとの違い:価値保存ではなく「成長ドライバー」としての役割
  • ステーキングと利回り:PoS 移行後のインカム資産としての側面

ビットコインと並んで必ず名前が挙がる暗号資産が「イーサリアム(Ethereum)」です。

ただし、イーサリアムは 「ビットコインの強化版」でも「ビットコインのライバル」でもありません。 そもそもの目的と役割が、ビットコインとはまったく違います。

ビットコイン

価値保存・デジタルゴールド

イーサリアム

アプリケーションが動くインフラ

僕自身のポートフォリオでも、

  • BTC:価値保存の土台
  • ETH:成長ドライバー(ステーキング含む)

という役割分担で長期保有しています。

イーサリアムとは?一言でいうと何者か

イーサリアムを一言で表現するなら、

「お金だけでなく、アプリケーションまで動かせるブロックチェーン」

です。

ビットコインは「デジタルなお金」を安全に送るためのネットワークですが、イーサリアムは

  • アプリ
  • 金融サービス
  • ゲーム
  • NFT プロジェクト

などを ブロックチェーンの上で動かすための土台 を提供します。

その土台の "燃料" として使われるのが ETH(イーサ / イーサリアム)で、トランザクション手数料、スマートコントラクトの実行コスト、ステーキングの担保といった用途で使われています。

ビットコインとの一番大きな違い

ビットコインとイーサリアムの違いは、「解こうとしている問題」が違う ことです。

ビットコイン

  • 「国家や銀行に依存しないお金を作ろう」
  • 中央銀行の外側にある価値保存手段

イーサリアム

  • 「インターネット上で動くアプリケーションを、誰にも止められない形で動かそう」
  • 金融アプリやサービスを、コードとブロックチェーンで動かす基盤

なので、

  • ビットコイン:機能はシンプルだが、そのぶん頑丈
  • イーサリアム:機能が多く、拡張性を前提に設計

という方向性の違いがあります。

僕の感覚では、BTC:デジタルゴールド、ETH:インターネット上の「公共インフラ」というイメージに近いです。

スマートコントラクトという発明

イーサリアムの中心にあるのが スマートコントラクト です。

「条件が満たされたら自動で実行されるプログラム」

であり、その実行結果がブロックチェーンに記録されます。

例:

  • 「A さんが 1 ETH を支払ったら、B さんにこの NFT の所有権を移す」
  • 「担保として 10 ETH 預けている間は、その人にこのレンディング枠を提供する」
  • 「期限までに条件を満たさなければ、自動でロックを解除する」

これを銀行や証券会社などの "人間の運営" ではなく、コードとブロックチェーンで実行する のがポイントです。

  • 約束を守るかどうかを人ではなくプログラムで担保する
  • 取引の履歴がすべてチェーン上で追える
  • 特定の国・企業に依存しない

イーサリアムの主なユースケース

1. DeFi(分散型金融)

銀行や証券会社を介さずに、借りる・貸す・交換する・レバレッジをかける などができる仕組み。

  • AMM(自動マーケットメイカー)による分散型取引所(DEX)
  • 貸し借りのプロトコル(レンディング)
  • イールドファーミング など

2. NFT(デジタル所有権)

アート、ゲームアイテム、会員権、音楽・チケットなど、「唯一性のあるデジタル資産」の所有権を表現するのが NFT です。

NFT 自体はバズワード化もしましたが、「デジタルな権利」を扱う枠組みとしては今後も重要 です。

3. L2(レイヤー 2)ソリューション

イーサリアム本体(L1)は、安全性・分散性を重視しているため、そのままだと手数料が高く・処理速度も限られます。

そこで登場したのが L2(レイヤー 2) と呼ばれるネットワークです。Optimism、Arbitrum、Base などが有名です。

L1:治安の良い中心街 / L2:そこに繋がるショッピングモール みたいなイメージです。

PoW から PoS へ:イーサリアムの大きな転換

もともとイーサリアムもビットコインと同じく PoW(マイニング) で動いていましたが、2022 年の大型アップグレード(The Merge)を経て PoS(プルーフ・オブ・ステーク) に移行しました。

PoS のざっくりイメージ

  • マイニングマシンの代わりに ETH を預ける(ステーキング)
  • 預けた ETH が多いほど、ネットワークの検証役(バリデータ)として選ばれやすい
  • 検証作業に参加すると、その報酬として ETH がもらえる

これにより、電力消費の大幅削減、ステーキングという新しい利回りの仕組み、ネットワークの安全性の維持という構造に変わりました。

ETH は「保有しているだけで増えていく構造(ステーキング報酬)」を持った資産になった

ETH の価値はどこから生まれるのか

ETH の価値は、ざっくり言うと以下の要素から構成されます。

1. ネットワーク利用量

トランザクション(送金・スワップなど)、スマートコントラクトの実行、NFT の発行・売買 → これらすべてでガス代として ETH が使われる

2. エコシステムの広さ

DeFi プロトコル、NFT プロジェクト、L2 ネットワーク → イーサリアム上でどれだけ経済活動が起きているか

3. ステーキング需要

ネットワークの安全性のために ETH をロックする。その報酬として利回りが発生 → ロックされる ETH が増えるほど、売り圧が減る方向に働く

4. バーン(焼却)による供給の減少

手数料の一部がバーンされ、ETH が永久に消滅する。利用が増えれば増えるほど、供給が減りやすい構造になる

「単に増え続けるトークン」ではなく、「使われるほど減る可能性のあるトークン」

ETH ステーキングと「インカム資産」という側面

イーサリアムがビットコインと大きく違うのが、「ステーキングによるインカム(収入)を持つ資産」 になったことです。

  • ETH をステーキングする(預ける)
  • ネットワーク運営に参加する
  • 見返りとして、新規発行分や手数料の一部が報酬として配分される

僕自身は、コインチェックで

  • BTC:毎日つみたて
  • ETH:毎日つみたて + ステーキング(自動)

という形で運用していて、毎月 ETH のステーキング報酬が入ってきています。

「価格上昇によるキャピタルゲイン」+「ステーキングによるインカムゲイン」

イーサリアム投資のメリット・面白さ

1. 「インフラ株」のような性質

イーサリアムは、DeFi、NFT、L2、RWA(現実資産のトークン化)など 「これから伸びそうな領域の共通インフラ」 になっている部分があります。

「成長産業のプラットフォーム企業の株」に近い感覚

2. 利用されるほど価値が積み上がる構造

アプリが増える → 利用が増える → トランザクションが増える → 手数料が発生する → 一部はバーンされる → ステーキング報酬にも回る

このループが機能するほど、ETH の経済圏全体としての厚みが増していきます。

3. ステーキングによる「複利」の働き

毎月のつみたて + ステーキングによる ETH の増加。この組み合わせは、長期の資産形成において 複利効果 を強く意識させてくれます。

イーサリアム投資のリスク・注意点

1. 技術アップグレードのリスク

  • ネットワークは継続的にアップグレードされている
  • その過程でバグや不具合が起こる可能性はゼロではない
  • 仕様変更に伴う予期せぬ影響もありうる

2. 競合チェーンとの競争

他の L1 チェーン(ソラナ、アバランチなど)、L2 ネットワークとの棲み分け。今後も「イーサリアム以外の選択肢」が出続けることはほぼ確実です。

3. 規制リスク・ステーキングの扱い

  • 各国で暗号資産に関する規制が整備されつつある
  • ステーキングが「証券性」を問われる議論もある
  • 税金面ではステーキング報酬が雑所得になる(日本)

まとめ:ビットコインとは違う「成長株」ポジション

  • イーサリアムは「アプリケーションが動くブロックチェーン」
  • ビットコインとは目的が違う(価値保存 vs インフラ)
  • スマートコントラクトにより、DeFi・NFT・L2 など多様なユースケースが生まれている
  • PoS への移行で、ステーキング報酬というインカムも生まれた
  • ETH の価値は「利用量 × エコシステム × ステーキング × バーン」で構成される
  • 投資としては、ビットコインよりリスクもリターンも高い「成長株ポジション」

僕自身のポートフォリオ配分:

  • BTC:守り・価値保存
  • ETH:攻め・成長
  • XRP:実需系スパイス
暗号資産のリスクについて理解しました
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